~変革の時~
YCAビジネススクールⅡ 第16回

本日10時より、YCAビジネススクールⅡが開催された。

前段における経営戦略等の発表については、地質調査や土木工事等を主たる事業とするA社代表者のF氏が行った。

A社は、厳しい外部環境下、M&Aを駆使した成長戦略により、これまで順調に成長を果たしてきた。未曾有の経済危機の影響を受け、建設業界が大打撃を受けている中、常に新たな付加価値を求め、競争優位を追及し続けている。

今回の発表でF氏は、過去の成果と失敗について分析し、今後の経営戦略の骨子について具体的に説明した。戦略上、目標による管理が最も重要であると考え、(1)マーケティングの目標 (2)生産性の目標 (3)イノベーションの目標 (4)人的資源の目標 (5)物的資源の目標 (6)資金の目標 (7)社会的責任の目標 (8)利益の目標について発表し、5年以内に九州地区における業界トップを目指したいという内容であった。

市場が急激に縮小していく業界において成長戦略を継続していくためには、適切なマーケティング、ヒトを含む組織のマネジメントと資金調達及びその管理が鍵となろう。弊社もA社の目標が達成できるようできる限り応援していきたい。

後段のテーマは、「会議のマネジメント」の2回目であった。

会議には、報告、共有、問題解決、教育やコミュニケーションなど様々な目的が考えられる。特に問題解決型の組織では、その意義は大きい。

組織がヒトを動かすアプローチとして、地位や権威に基づく強制力を伴う「権力によるアプローチ」と、給与や処遇などの「交換によるアプローチ」がある。これらは、行動が受動的になりやすく、自己肯定感や達成感が得られにくいため、活動の目的や行動の理由を理解させ、共感による動機づけを行う「共鳴によるアプローチ」がより望ましい。

問題解決のための会議においては、できるだけ多くのコンセンサス(合意形成)がなされるべきだ。ヒトは、自分が納得した内容については共鳴し、能動的に行動を起こす。逆に、一方的に命令された内容については受動的になる。

また、各種モニタリングだけではなく、会議を通じて問題意識や危機意識を醸成させることで、会社で起きている好ましくない状況に対する感度を上げ、継続的な改善を行う問題解決型の組織風土を構築することが可能となる。

適切な会議のマネジメントがなされた場合には、中長期的には変革や改革につながる効果が期待でき、持続的な競争優位を維持する上でも非常に重要と考える。

この記事は 2009年 7 月 11日(土曜日) に投稿されました。
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