マネジメントとゆとり世代の戦力化作戦(上田)

先月からスタートしたマネジメントスクールも4回目を終了した。

仕事の段取りをテーマに、時間管理やスピードアップ仕事術を学んできた。自分自身の仕事に役立つ情報も多いのだが、今回のマネジメントスクールの目的は、学んだことを自分の会社やチームで実践してみて、効果を検証し、継続的な改善につなげることにある。

参加メンバーは、マネジメントスクールで学んだことを自分の部下や同僚に伝え、実践していると思うが、ゆとり世代と言われる世代の部下がもしいた場合に、どのように対応しているだろうか。

先輩や上司として伝えたいことが、きちんと伝わっていると自信をもって言える方はどのくらいいるだろうか。

「最近の新人は何を考えているか分からない」、「指示をしても権利ばかり主張して義務を果たさない」、「叱るとすぐに辞めると言い出す」など、私が学生時代から社会人となった今でも非常によく聞く言葉であるし、最近では会社の悲痛な叫びとして聞くことがある。ゆとり世代の生態を列挙すると次のようになる。

1.他人から認められることを常に求める
2.失敗や挫折を恐れ、叱られることに慣れていない
3.粘り、忍耐力がない
4.自分の夢ややりたいことにこだわる
5.おとなしくて、指示待ちスタンス、文句は一人前
6.知識は多いが、思考力・理解力に乏しい
7.社会的常識に欠けていることが多い
8.人の気持ちを察する感受性に乏しい

いくつか当てはまる部下がいるのではないだろうか、そして、上司であるあなたは、教育係として手を焼いてはいないだろうか。何を言っても響かないし、どうやって教育すればいいか分からない状態にある方もいるのではないかと思うが、貴社に限ったことではない。

教育を任される世代は主に30~40代だと思われるが、実はこの世代は、部下を教育することに慣れていない世代であると言われている。

いわゆる「失われた10年」である1990年代に新人・中堅時代を歩んできた世代であり、人の採用を抑制していた会社が多かったことから教育対象となる部下がいなかったり、コスト削減の影響で十分な教育研修に触れる機会が不足している場合が多い。

さらに、団塊世代の大量退職で働き盛りの人員が不足し、自分の仕事に日々追われ、とても他人の教育にまで時間が割けないといったこと耳にする。

ゆとり教育を受けた世代が徐々に社会人となっている。2010年にはゆとり教育にどっぷり浸かった世代が大量発生する。ゆとり世代の社員教育は必ず待ったなしで誰にでも起こり得るので、備えが必要であるが、参考までに私が心がけている事を紹介する。

1.部下の存在をありのまま受け入れ否定しない
2.笑顔で受け入れる
3.こちらから声をかける
4.話がしやすい雰囲気を作る
5.忙しいと言わない
6.部下の意見を傾聴する
7.できたことをほめる
8.目標だけを与えるのではなく、その背景にある目的を明確にする
9.あいまいな指示をしない(5W1H)
10.納得感を与える
11.上司自らが率先して行動する姿を見せる
12.仕事の全体像と位置づけを教える
13.与えた仕事が長期的な成長につながることを伝える
14.合理的な仕事の進め方を教える
15.仕事の標準時間を伝える
16.人がどう感じるか自分に置き換えて考えさせる
17.優先順位を明確にする
18.相連報の順番を意識させる
19.叱るタイミングと場所をよく考える
20.感動の体験をさせる
21.使命感を刺激する
22.失敗しても自分がフォローするつもりで任せる
23.自信を積み上げさせる
24.部下に感謝の気持ちを伝える

マネジメントスクールの真の成功は、自分の学んだことを部下にまで浸透させることである。伝えたいことが部下に伝わらないことがあっても、部下のせいにしてはならない。

自分の伝え方が悪いのである。

人を無理やり変えようと思っても変わらない。人を変えようと思うなら、まず自分を変えることである。そんなあなたの姿を見て部下が変わるのであれば成功と言えるだろう。変わらなければあなたの人間的魅力を磨くなど自分が努力すべきである。

ゆとり世代の部下が育てば、会社にとって必ず戦力となる。会社にとっても、部下にとっても、あなたにとってもWin-Winとなる。

この記事は 2009年 8 月 12日(水曜日) に投稿されました。
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