~変革の時~ 
YCAマネジメントスクールⅠ 第6回

本日午前7時より、YCAマネジメントスクールⅠが開催された。

前半の内容は、事前に出した課題(宿題)で「会議のマネジメント実行事例」の発表であった。

現行における会議の運用方法や留意点について、各参加者が説明を行った。これまで会議の目的や方法について真剣に考え、取り組んだ経験が希薄な方が大半だろう。会議の目的には、報告、共有、問題解決、教育やコミュニケーションなど様々考えられるが、特に、問題解決、教育及びコミュニケーション等を重視すべきである。単なる報告や共有が目的であれば、費用対効果を重視してグループウェアや電子メール、スカイプ等を併用し、できる限り効率的に実施し、効果が曖昧なものや無駄なものは思い切って止めることも検討すべきである。

問題解決等を目的とした会議の成否は、グランドルールとファシリテーター(進行役)にかかっていると言っても過言ではない。ファシリテーターが中心となって適切な会議のマネジメントができるようになると、組織とヒトの両方に成長をもたらし、その絶大な成果にきっと目を見張ることになるだろう。

後半のテーマは「コーチング」であった。

中堅以下の企業で、部下のコーチングについて真剣に取り組んでいるところは少ない。特に我々税理士業界においては、技術は見て盗めと教えられ、私自身もそう信じてやってきた。ノウハウは個人に帰属するかのように、大半の人間が暗黙知の習得に多くの時間を費やしている。多くの同業者がノウハウと思って身につけているスキルは、実は非常にレベルの低いものであり、自ら成長を止めてしまっていることに気がついていない。個人事業における限界だと思う。もし本気で社会貢献と成長を望むなら、組織的に取り組むべきだ。組織とは、ある目的をもって戦略的に分業し、統制・管理することである。つまり、ヒトに任せることが基本であり、その成長なくして組織の発展はない。コーチングスキルが組織運営上、特にOJTの現場で重要となることは言うまでもない。

コーチングの基本は、相手の力を最大限発揮させることで、「支援」することが前提となる。教えるのではなく、気づきを与え、自らやりたくなるよう助けることがポイントだ。コーチングスキルには、傾聴、質問及び認知・承認の3つがある。これらをマスターすることにより、その効果は飛躍的に上がる。
ただ邪気をもった人間が、ヒトを操るテクニックとしてコーチングスキルを使用すると大きなマイナス効果が生じることを肝に銘じておくべだ。あくまでもベースとなるのは、コーチングする側の高潔な人格であり、見本となる誠実な姿勢である。それができて初めてコーチングは絶大な効果を発揮する。

この記事は 2009年 9 月 16日(水曜日) に投稿されました。
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