YCAビジネススクールⅢ 第11回目(白垣)
本日、YCAビジネススクールⅢの第11回目が開催された。
前半部は、弊社の経営戦略発表、後半部はマーケティング論第3回であった。
今回感じたことは、自社のコア顧客層をしっかりと見極めることであった。
大企業でさえ、全方位的に売る仕組みが成り立たなくなってきており、中小企業は今まで以上に、特定ターゲット市場における優位性を目指すニッチ戦略が不可欠である。
不況下においては、将来の懸念から、投資よりも安全への逃避を選択する嗜好が強まり、ますます市場の細分化が要求される。具体的には性別、世代さらに時間の流れや感情面までの細分化が要求され、その特定層に対してライフスタイルを提供することが重要となる。
それは、ある意味社会が成熟し、モノで満たされる時代でなくなったからではないだろうか。
高度経済成長の時代は、子供の頃見た「いつかはクラウン」で良かった。真面目にコツコツ働きさえすれば、あのブラウン管から流れるような生活が手に入り、個人の趣味や家族、仕事・・・全てにおいてバランスをとることが可能だと信じることができたからだ。
現在はどうだろうか。ビジネスにおいても私生活でも何かを捨てることで、何かを得るように考えなければ、生き残ることが難しい。そして、その判断は、個人に委ねられており、多種多様化している。
大量生産・大量消費に支えられた画一的な戦略が通用した時代は終焉に向かい、顧客志向・社会志向のマーケティングなしに生き残れない時代である。購買意思決定プロセス(問題認知→情報探索→代替品評価→購買決定→購買後の評価)においても全方位的な働きかけでは、購買行動自体を促すことが難しい。
しかし、このような閉塞感を感じる時代だからこそ、少しの希望(「明日は今日より、便利な・幸せな暮らしができる。」)を提案できれば、将来の自分を具体的にイメージし、ほんの一瞬の幸福のための対価を惜しまないのではないだろうか。それを自社のコアとなるお客様の立場になって考える必要があるだろう。