YCAビジネススクールⅢ 第12回目(白垣)
本日、YCAビジネススクールⅢの第12回目が開催された。
前半部は、会議マネジメント講義、後半部はマーケティング論第4回であった。
組織力は、コミュニケーション、人材開発、権限委譲の結晶として、会議の運営力に顕れる。
複数の人間が集まれば、知識や経験などのスキル面、状況や背景などのマインド面が不均一となるため、発信者の一方通行では相手に伝わらない。スキル面の格差を補うには、事前の配布資料や参考データ提供によって、ある程度の補完はできるが、手間と時間をかけることになる。また、マインド面の格差を短期的に補うことは容易でなく、日々の関係性構築の中で養うしかない。
自分を知ることは他人との対話を通じてのみ可能であり、伝えたつもりでも、相手にとって伝わっていなければ、望ましい行動を引き起こすトリガーとならない。
会議における意思決定がコンセンサスでなく独断で行われている理由には、次の2つが考えられる。トップとのスキル及びマインド両面の能力差が大きいことと、参加者に権限及び責任がないことである。能力差が原因であれば、教育や研修による人材開発に難があるだろう。また、権限と責任がないまま複数の人間が集まれば、「人間が、集団の中で行動を起こさない」という傍観者効果が作用する可能性が高い。傍観者効果の要因は、「責任の分散」、「評価懸念」、「多元的無知」の3つが挙げられるそうで、責任の分散とは「自分がやらなくても誰かがやるだろう」という心理、評価懸念とは「自分が行動を起こして、出来なかった場合に恥をかく」という心理、多元的無知とは「他人もやらないのだから、行動を起こす必要がない」という心理である。
意思決定に参加することは、権限と責任をそれぞれが有することであり、傍観者効果が作用しないような会議体の設計、組織設計が望ましい。
今年も残り僅かだが、これだけ閉塞感を持って年を越すのは初めてであり、来年は、今まで誰も経験したことのない厳しい環境になるだろう。しかし、未来のことを考えると、それに対処する最善な方法を考えることが我々の責務ではないだろうか。
だからこそ、我々は日々学ばなければならない。論理を学び、表現する先にある希望をつかむため、世代や思想を超えたコミュニケーションや教育を考えなければならない。