~変革の時~ 
YCAマネジメントスクールⅠ 第10回

本日午前7時より、YCAマネジメントスクールⅠが開催された。

今回の内容は、事前に出した課題(宿題)で「担当部署のSWOT分析に基づく課題設定」の発表であった。

各参加者の発表では、SWOT分析に不慣れなためか基本戦略に沿っていない課題設定が多かった。経営資源の乏しい中小・中堅企業においては、強みと機会(将来を含む)にヒト・カネ・モノ・情報を集中していかなければならない。しかし、事業領域(ドメイン) の設定が不明確で、5つの競争要因などによる競合の掘り下げが足りず相対比較が十分できていないため、目指すべき競争優位が鮮明には見えてこなかった。

個人、組織のいずれにおいても、目標や計画を設定する場合には、(1)達成したい望ましい状態(あるべき姿) (2)現状の姿 (3)達成すべき課題((1)と(2)のギャップ)の3つの視点とアプローチが必要となる。会社経営者や管理者は、マーケティングリサーチ、目標とする会社等のベンチマーク、新聞・情報紙・ビジネス書等の読書、各種講演会の視聴など情報収集に努め、常に望ましい状態を探求し、その感度を高めていかなければならない。その上で、定期的に現状分析を行い、そのギャップを埋めるための課題を設定し、中長期目標、短期目標、月次目標、日次目標とマイルストーンを置き管理統制していくことで、その課題が達成され、望ましい状態に近づくことができるのである。

経営戦略を策定するには、ビジネス環境を分析する必要がある。企業の内部資源と企業を取り巻く外部環境からビジネス環境を分析する基本的なフレームワークとしてSWOT分析がある。当該環境分析を行った後、SWOTをクロスさせ、(1)強みを活かし機会をつかむ戦略 (2)機会を逸しないように弱みを克服する戦略 (3)脅威からの影響を最小限度にとどめる戦略 (4)撤退し、他に委ねる戦略の4つの基本戦略を策定する。経営資源の乏しい中小・中堅企業においては、競争優位(強み)を明確にし経営資源を機会に集中させ、機会に対する弱みを克服することが重要となる。また、市場を細分化し、大企業が参入してこないニッチ市場をドメインとすべきであろう。
このSWOT分析は、組織だけではなく個人の現状分析・目標設定にも非常に有効な手法であり、成長志向のビジネスパーソンには不可欠のスキルと言える。筆者も最低年一回は自身のSWOT分析を行い、人生やビジネス等における目標設定の見直しを実施している。

この記事は 2009年 12 月 5日(土曜日) に投稿されました。
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