~変革の時~ 
YCAビジネススクールⅡ 第22回

本日10時より、YCAビジネススクールⅡが開催された。
前段におけるテーマは、「今年の目標」であった。

平成22年1回目ということで、各参加者に今年の目標を発表してもらった。引き続き更なる競争激化が予想される経済環境を反映し、発表内容は、より高い付加価値を創造し生き残りを懸けると言った趣旨のものが多かった。収縮していく需要と維持されている供給による需給ギャップは、短期的には解消しないだろう。会社を確実に存続させていくためには、成り行き経営ではない、目標による管理を前提とした戦略的・創造的経営による外部環境への適応が求められる。できなければ早晩淘汰される時代が現実のものとなっている。

目標の設定は、望ましい状態(理想)と現状のギャップを課題として認識し、それを達成するために行う。この場合、重要となるのは「望ましい状態(理想)の設定」と「現状分析」だ。逆に明確な目標がないと外部環境に強く影響され、成り行きの受動的な経営となってしまう。もちろん目標を立てるだけでは駄目で、PDCAのマネジメントサイクルを適切に機能させなければならないことは言うまでもない。まず、望ましい姿を設定し、それを達成するための行動を計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→修正(Action)することが不可欠である。目標は、思っているだけでは決して達成することはできない。必ず行動を選択しなければならない。

後半のテーマは「時間管理のマネジメント」であった。

経済のグローバル化などにより社会や企業が変化してきた結果、働き方が肉体労働から知識労働へと大きく変化した。まさにドラッカー氏が唱えるプロフェッショナルの条件である付加価値で勝負する時代となった。ビジネスパーソンは、長時間労働を前提にした「早く・安く・大量に」ではもう勝てないことを強く認識しなければならない。効率性や生産性を重視し、付加価値を創造する者のみ成功することができるのである。つまり、付加価値の創造活動に対して時間投資を行うことが、今後最も重視すべき成功法則であろう。

効率的な働き方を探求し時間を捻出した結果、七つの習慣の著者スティーブン・R・コヴィー氏が言う第二領域に投資することで、確実な成長の螺旋を描くことができる。第二領域とは、重要性は高いが緊急性がないものであり、自ら自発性を持って働きかけなければ実行できない領域(読書、学習、運動、人間関係、健康など)である。それに対して第一領域(重要性が高くて緊急性があるもの)は黙っていても向こうから働きかけてくるため、この領域に多くのビジネスパーソンは時間を忙殺されている。第二領域に投資することで、第一領域が縮小し、自分の思い通りに人生をデザイン実行できるようになる。人生の成功法則は、どれだけ第二領域に投資できるかにかかっていると言っても過言ではない。緊急性がないことを習慣化するためには、深い動機づけ及び理由づけ並びに継続させるための仕組みづくりが重要であり、かつ、経営者に求められる最も重要なスキルであると確信している。

この記事は 2010年 1 月 16日(土曜日) に投稿されました。
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