~変革の時~
若手行員との勉強会開催

本日18時より、弊社において某金融機関の若手行員に対する勉強会を開催した。今回も3時間近い長時間であったがで、最後まで前向きな議論が交わされた。
この勉強会は、弊社が親交のある中堅行員が中心となって、将来同行を背負って立つ人材育成が目的で月一回のペースで行われている。

今回のテーマは「モチベーション」であった。

モチベーションとは、ラテン語の「MOVE」が語源であり、MOVE(動機・理由・目的)+ACTION(行動・活発・動き)→「目標を目指した行動」、つまり、動因(欲しい気持ち)と誘因(それを満たすもの)がセットになったとき起こる意欲をいう。組織においては、組織メンバーの行動エネルギー、行動の方向性並びに行動の継続性を説明する概念である。動機づけと訳されることが多いが、経営学でいうモチベーションは「仕事意欲」を指し、「持続させる動機付け」と「高揚のための動機付け」のバランスが重要となる。

組織が成立する条件として、(1)共通目的、(2)貢献意欲、(3)コミュニケーションの3つが挙げられ、持続的な競争優位を追及するためには高いモチベーションが不可欠となる。モチベーションは個々人の意識に関する概念であるが、経営戦略上はモチベーションの高い集団、つまり、モラール(やる気、士気)の高い組織を創造していくことが、間違いなく最優先課題だ。

マズローの欲求段階説によると、人間は欠乏動機から下位の欲求が満たされると更に上位の欲求を求めるようになる。
(1) 生理的欲求(食物、水などの生存に関わる本能的欲求)
(2) 安全の欲求(安定した状態にしたい・危険を回避したい)
(3) 所属と愛の欲求(集団や社会に所属適合し、愛情・友情を充足したい)
(4) 尊厳の欲求(他者から尊厳されたい、他者より優れていると認識したい)
(5) 自己実現の欲求(自己の向上、自己の潜在的能力を実現したい)
段階的に欲求を引き上げていくと最終的に最上位の自己実現を欲するようになる。組織メンバーの自己実現したいという欲求、成長動機を満足させること、つまり、成長できる組織環境や風土を構築していくことが、モラールの高い組織を創造・持続させていく唯一の答えに違いない。

下位の欲求のみを更に追及していったとしても、いずれ達成感が得られなくなるため、モチベーションの鍵は、適切な目標設定にある。そのためには、長期的な目標を設定し方向性を明らかにした上で、中期、短期、1月、1日、1時間というようにマイルストーンを置いて各目標を設定し、それらをクリアーしていくことで、日々達成感が得られ、モチベーションの持続が可能となるのではないだろうか。

目標の設定は、望ましい状態(理想)と現状のギャップを課題として認識し、それを達成するために行うが、ただ思っているだけでは決して達成することはできない。必ず行動を選択しなければならないことを肝に銘じていきたい。

この記事は 2010年 2 月 17日(水曜日) に投稿されました。
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