YCAビジネススクールⅢ 第15回目(白垣)

本日、YCAビジネススクールⅢの第15回目が開催された。

前半部は、藤屋伸二氏の差別化戦略講義、後半部は人事マネジメント第2回であった。

労働者は、肉体労働者・サービス労働者・知的労働者に大別される。
グローバル化が加速度的に進行する現代においては、肉体労働者やサービス労働者が受け持つ仕事はコストの低い海外や外国人労働者にシフトし、本当に求められるのは、知的労働者だけになるだろう。

先日、伺ったある企業の方の話によると、「求人を出すと、驚く程の経歴や実績を持つ方がパートタイマーを希望してくる」そうである。特にお子さんを持つ女性が多いそうで、労働者側では働き方の多様化が進行していることを感じる。しかし、組織側においては柔軟な労働力の確保のための多様な労働形態は、さほど実現されていない。そして、労働者側のこのような傾向は少子化・高齢化を迎える社会では顕著になろう。
能力があるのに、親の介護のため正規社員として業務に従事できない方や、重度の障害を抱えるわが子のため複数の肉体労働・サービス労働を掛け持ちしている方が身近にいる。これからもっとそのような方が増えていくだろう。

知識労働者に求められるものは成果であり、労働時間ではない。与えられた業務を適切に遂行するか否かが最優先されるべきであり、ビジネスの原点は「困っている人に貢献すること」である。硬直的な組織形態や社員区分にとらわれることで、Win-Winの関係を見逃してしまっているのではないだろうか。
柔軟な労働形態を準備し、適切な評価システムを構築できれば、雇用の創出による社会貢献と企業利益の向上はコンフリクトとならない。

優れた仕事を遂行するために、常に学習する人を採用、育成し、評価する仕組みが構築することが新たな時代における人事マネジメントの中心であり、それを構築できなければ、いずれ淘汰されるだろう。そして、私自身も努力を怠れば、東アジアの優秀かつコストの低い労働力に、あっという間にとって変わられるという危機感を感じている。「成果に繋がる学習とは何なのか」、「求められている学習とは何なのか」を考え、前に進まなければいけない。それを放棄し生存競争から降りることを選択したとき、待っているのは貧困という現実だけである。

この記事は 2010年 3 月 20日(土曜日) に投稿されました。
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