~変革の時~
銀行員との勉強会開催

本日18時より、弊社において某金融機関の行員に対する勉強会を実施した。同金融機関は、他県に本店を置く財務健全性の高い地方銀行であるが、成長志向の若手行員が多く、最後まで活発な議論が展開された。

今回は、前回に引き続き「考える力」について討議を行った。

外部環境の変化が激しい時代では、それに適応できる能力や行動が重要となる。特に、現在のデフレ経済のように、需給ギャップ解消の目処が立たず、日々縮小していく経済環境下では、テレビなど影響力の強いメディアの言っているとおり行動していたら、皆と同じように悪い方向に進んでいく可能性が高い。それは本当に正しいのか、前提条件は間違っていないか、政策的意図はないのかなど、自分自身でしっかり考え、かつ情報収集を行って適切に判断しなければならない。受動的に判断していたら非常に危険であることに留意すべきだ。

ITの世界的普及によるグローバル化の進展により、日本国内だけで解決できないものや中長期的な問題が多いことに気づかなければならない。ドメイン(事業領域)や競争優位の再構築など短期的に解決できない問題・課題については、改善を超えて、戦略的に変革や改革レベルを志向しなければならないが、多くの個人・企業は従来の延長線上で判断する習慣が身についており、ゆで蛙状態になっていることに気づいていない場合が多い。気づいた時には、手遅れかもしれないのだ。

「考える力」が身につくと、前提条件の間違いや思込みによる問題点、課題やリスクなどに気づくようになる。各種フレームワークを通して、分解することによりこれまで見えなかったものの本質が浮き彫りになり、適切な行動を選択できるようになる。物事を点で見るのではなく、フレームワークを用いて分解、二次元・時系列等で展開し、更に重要論点は掘り下げ三次元化していくことで深い洞察ができ、全体的な俯瞰、論点の把握をする力は飛躍的に高まることになるだろう。また、(1)目的の設定 (2)論点の把握 (3)仮説の設定 (4)検証 (5)示唆のステップを繰り返し行うことによって仮説検証力が向上してくると、その経験値が上がっていくにつれ効果効率が高まっていくことは間違いない。

「考える力」を身に付けているビジネスパーソンは、自分自身を適切にコントロールし、継続的に突出した成果を出し続けている。現在のような変化の激しい時代においては、レバレッジが利いてその成果に大きな差が生じやすい。「考える力」を習得することで厳しい経済環境下が、逆に絶好のチャンスであると理解できるようになるだろう。

この記事は 2010年 8 月 12日(木曜日) に投稿されました。
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