~変革の時~
YCAビジネススクールⅢ 第28回

本日10時より、YCAビジネススクールⅢが開催された。

前半の発表は、中古パソコンなどの販売業を営むA社の代表取締役社長K氏が行った。同社は全国を視野に展開を行っている中堅企業であるが、創業後、一貫して右肩上がりの急成長を続けており、今回は4年後に年商100億円規模を想定した中期事業計画の骨子を発表した。

同社は、長引く消費不況の中、前期は生き残りをかけた強固な経営体質再構築のため、抜本的な経営改革を断行した結果、見事に増収増益によるV字回復を果たしている。まず、K氏が取り組んだのは、A社の経営理念・ビジョンの再定義と全社的な徹底であった。それから、本物の信頼関係の大切さや素直なイメージがもつ力の全社的な浸透に注力しそれを信じてくれる者との絆を再構築していった結果、とても強固な経営体質と風土の企業へと変革を遂げることができた。

東日本大震災の発生は、これから起こるであろう我が国におけるパラダイム転換を加速させていくことを予感させる。現在の経済危機をK氏は小売販売からサービス販売への転換期と位置づけ、経営計画の中で、理念やビジョンに沿って、顧客等とのつながりや共有を大事にすること、役割の再認識による生きがいの創造を行っていくこと、マーケティングマインドを身につけることによる先行管理の徹底をはかることを柱とする経営方針について詳しく説明した。最後に、K氏は20年後の夢について熱く語って締めくくったが、今回の発表を聴き、経営者のロマンと熱き想いが、企業が大きく成長するための最も重要な推進力であることを改めて実感させられた。

後段は、昨日開催された経済アナリスト藤原直哉氏のセミナーの内容を基に、現在の経済環境とその行方について討議を行った。

これからの世界経済をマクロ的に捉えた場合、資源・食糧等が根本的に足りないのは明らかだ。これから訪れる世界的な経済危機は、間違いなく人間の価値観やライフスタイルの大転換、すなわちパラダイムシフトを要求することになるだろう。今後、我が国は、より少ない資源で暮らすことを前提に経済活動をしていくべきであり、真剣に発展途上国の貧困脱却を考えて、世界の平和と安定を目的にした戦略を策定した上で、世界をリードしていかなければならない。そのための技術開発やライフスタイルの確立及び街づくりなどが日本の重要課題であるのは間違いない。

一方で現在のような激しい変化が起きているときこそ、最大の好機(問題や課題を抱える企業や消費者が多い)である。今こそ個人も企業も原点回帰し、本来の役割、つまり、世の中の役に立つことに徹すること、顧客や自身等の問題・課題解決に真剣に取り組んでいくことで大きく成長できる、またとない機会であり、筆者自身、日夜機会に集中し顧客の問題解決や自己研鑽等に励んでいる。

この記事は 2011年 5 月 21日(土曜日) に投稿されました。
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