今年一年を振り返って

本日、今年最後の営業日となったが、引き続き、大変充実した一年を送ることができたと感じている。とても優秀なスタッフやたくさんのクライアントの方々の、大きな成長や発展に寄り添うことができ、また、たくさんの素晴らしいご縁をいただき、感謝の気持ちでいっぱいである。更に自分自身の信念は強くなり、弊社理念の浸透も進み、本当に素晴らしい人生を送れていることを実感している。

この1年を振り返ってみると、年始早々発生した新型コロナウイルスの影響により、各国が相次いでロックダウンを行い、世界経済は大混乱となった。未曽有の危機対応として、先進諸国の中央銀行が一斉に金融緩和による大規模な資金供給と財政出動を実施した結果、株価の大暴落後にはバブルを思わせるような株価やビットコインなどの暴騰が続いている。しかし、これらは各先進諸国の中央銀行による世界的な財政ファイナンスによって引き起こされていることに注視しなければならない。また、中国による香港や南諸島などの問題、元徴用工問題など悪化した日韓関係、アメリカのトランプ氏の大統領選敗退など、今後も世界は混迷を極めていくだろう。大きな潮流を適切に読みながら、迅速に適応していくことが求められる。

今年のコロナ禍で、「人命は何よりも大事」という思考停止状態に日本中が陥ってしまったことに驚愕した一年であった。毎日のように、マスコミやインターネット等で新型コロナウイルスに対する恐怖を煽る報道が繰り返され、現実に起こっている事実を客観的に分析もせず、ただ過剰に自粛を強要した。他者の不幸や恐怖など負の側面を煽る報道姿勢が、国民全体の潜在意識に深く浸透し、ポピュリズムの政治家やテレビの司会者等がそれに呼応した。美点凝視で人間のプラス(光)を引き出すのが、政治やリーダーの大切な役割だと思うが、反対にマイナス(闇)を引き出していることに気づいていないようだ。他者の不幸に注目し安心する、深い闇とも言える人間の心理的側面を引き出すテレビやインターネットなどの報道姿勢の功罪の大きさは計り知れない。また、次世代の負担増になることなど全く無視し、効果の見込めない助成金や給付金等のバラマキが実践された。これらの行為が強い因子なって、将来悪い結果を生み出すことを前提にしなければならないだろう。多くの事業者は長期的な環境適応の努力を怠り、補助金や助成金等を獲得することに集中し、思考停止に陥ってしまったようだ。また、政府は適正な確認作業を怠り、学生や事業者などの数多くの不正受給などの犯罪者を生み出し、将来不安から増加している若年層の自殺者数の問題などの責任は誰が取るのだろうか。2020年の日本の政府総債務残高は地方債務を含めると1400兆円を超える見込みで、大幅なインフレなくして、解消できない水準になってしまったことや、現在の株価や不動産の高騰などを勘案すると、将来のハードランディングを想定した準備が必要であろう。

これから日本の高度成長を支えてきた団塊世代が随時、健康寿命に達していくことで、過去例がないような人口減少、超高齢化社会に突入していくことになる。戦前に生まれた強い精神性と哲学、勤勉性を持った日本人の影響下で、これら団塊世代が中心となり戦後復興という強い使命感をもって、1989年に調査が始まった世界競争力ランキングでは1992年まで4年連続で世界1位を占めるまでの経済発展を実現させた。しかし、その後わずか30年足らずで首位から34位に陥落した現在の日本に、大きな危機意識を覚えるているのは私だけではないだろう。戦後GHQの占領下において、戦前日本人の強い精神性を失わせる社会主義的な教育制度や社会制度等が敷かれたが、松下幸之助氏や稲盛和夫氏に象徴される精神性や潜在意識に着目した哲学的な経営者が中心になって、団塊世代の方々をはじめ戦後生まれの日本人を強く牽引し、ジャパンアズナンバーワンと言われるほどの奇跡的な戦後復興を実現させた。しかしながら、バブル崩壊後、戦前日本人の影響力の低下と生産年齢人口の減少に相関して、これら脆弱な社会制度と質の低い教育制度の悪影響が台頭し、権利意識の蔓延と成長・貢献欲求の減退となって現れてきたように思う。2025年の崖に象徴される中小企業経営者の高齢化と、従業員を雇用する中堅企業や中小企業の廃業、大企業のリストラ等によって、労働市場は単純な人手不足の構造ではなくなってきており、多くの中小企業においては速やかに経営戦略や人事戦略等の見直しに着手しなければならないだろう。

私は、毎年年始に①業務目標 ②自己啓発 ③健康管理の三つの観点から目標設定を行っている。今年も業務目標のほぼすべてを達成することができ、大きな成長を実感することができた。昨年同様、本年も数多くの各種セミナーやワークショップ等を実施した。私自身、弊社におけるアジアでのビジネス展開を想定し、昨年に引き続き英語力強化のためTOEIC受験を行った。英語が苦手という学生時代からのコンプレックスはなくなり、大台のスコアが狙えるところまで英語力が強化されてきた。TOEIC受験は2時間フルに集中する必要があるため、集中力を鍛錬するのに最適だと思えるようになった。また、6年前の9月より、毎日早朝にインターネット英会話のレアジョブを習慣化し、既に2274レッスンを受講した。お陰様で、国際ビジネスに十分に適応できるだけの英語力がついたと確信している。平日は朝6時半に出社して、1時間半の学習時間を捻出、休日は6時間以上を確保し、今年も最後までやり通すことができた。

健康管理については、折れない心と強靭な肉体を維持することを継続的な目標としている。4年前より登山を習慣化し、今年は、宝満山71回(このうち若杉山まで縦走3回、ショーケ越えまで縦走2回、砥石山まで縦走7回、三群山まで縦走25回、頭巾山や仏頂山まで縦走34回)、北アルプスの焼岳・西穂高岳縦走と乗鞍岳、屋久島の宮之浦岳・縄文杉・太鼓岩縦走、九重連山(大船山・久住山・中岳・三俣山の縦走)、四国の石鎚山・堂が森の縦走、二丈岳7回(うち女岳縦走3回)、由布岳2回などの登山を行った。宝満登山はこれまでの累計で226回となった。宝満登山は、潜在意識と運動能力を効果的に鍛錬し、特に瞑想を通じて心を研ぎあげることができ、更に信念が強まったと確信している。今年から宝満山は一切休憩なしで登るようにし、1年間を通して1度も途中で立ち止まらなかった。結果として、竈門神社の駐車場から宝満山頂上まで50分以内で登れる持久力を維持している。今年も必ず縦走を心掛け、トータルで250以上の山の登頂を果たした。今年は合計9回の長距離縦走(4万歩以上)を行い、更に心身ともに強くなった。特に、焼岳・西穂高岳の縦走は、雄大な大自然の景色を直に見ることができ、本格的なロッククライミングを含め、とても忘れがたい体験となった。今年もクライアントやスタッフなど数多くの方々と共に登山させていただき、とても有意義な時間を過ごすことができた。現在のBMIは21.5、体脂肪率10%前後と目標数値も達成することができた。平日1回は必ずスポーツジムに通うことを習慣化し14年目になるが、この一年間もやり通すことができた。

人間が生れてきた理由を考えると、動物的欲求を満足させるためではないことは明らかである。なぜなら、人間が持っている高い認知能力は他の生物には存在しないからだ。これは誰にでも内在している潜在意識の不可思議さと偉大さに気づくためにもたらされたもので、継続的な成長を通じて、そこに到達する機会が人間に与えられていると解釈すべきであろう。人間が成長するためには困難と歓喜が不可欠である。困難を自ら選択し、それを歓喜に変えることができれば誰もが楽に成功できる。「艱難辛苦汝を玉となす」を肝に銘じ、信念を持って、潜在意識を磨き続けることが人生では最も重要である。正しい行動を習慣化することで、自分自身のDNA(遺伝子情報)のスイッチが入り、自ら望ましい運命を築くことができる。常に望ましい姿をイメージし、現実とのギャップを埋めるための課題を設定し、それを達成するための行動を選択(習慣化)することで、どんな高い目標も達成でき、なりたい自分になれると信じて疑わない。最後に、今年も成長を感じられるとてもよい年だったと思う。とても素晴らしいクライアント、仕事やスタッフ等との出会いにも恵まれ、大きく社会に貢献できている達成感を実感している。来年も再来年も更に成長できるよう、このよい習慣を継続していきたい。

この記事は 2020年 12 月 28日(月曜日) に投稿されました。
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