~変革の時~
日本経済について考える
本日、経済アナリスト藤原直哉氏のセミナーに参加した。
弊社関与先の社長及び藤原直哉氏と昼食を共にし、その後、セミナーに参加した。
講演テーマは、「世界と日本で今起こっていること」であった。
昨年9月のリーマンショック以来、世界全体で急激な経済環境の悪化が起きている。私自身も日本経済の抜本的な構造転換に対する感度を上げていく必要性を強く感じており、藤原塾は今回で2回目の参加となる。
世界的な金融危機の影響により、アメリカに対する輸出が事実上半減した。日本経済はアメリカに対する輸出に依存しない経済への転換が迫られている。2009年1~3月のGDPは、年換算で△15%以上になる見込みで、企業が縮小均衡を採るのはやむを得ない状況となっている。完全失業率は現在4.8%だが、まだまだ悪化するだろう。経済危機対策がうまく機能しなければ、消費マインドが更に冷え込んでいく可能性が高い。
ただ、外部環境を悲観ばかりしていても何も変わらない。経済はどれだけ縮小しても、ゼロになることはない。付加価値の乏しい事業や社会に必要とされていない企業の多くは淘汰されていくだろうが、現在のような激しい変化が起きているときこそ、最大の好機(問題や課題を抱える企業や消費者が多い)であることは間違いない。大不況の今こそ、企業は原点回帰し、本来の役割、つまり、世の中の役に立つことに徹すること、顧客の問題・課題解決に真剣に取り組んでいくで本当の強い企業に変革できる最高のチャンスだと思う。