~変革の時~ 
YCAビジネススクールⅡ 第17回

本日10時より、YCAビジネススクールⅡが開催された。

前段における経営戦略等の発表については、ソフトウェアの開発販売等を主たる事業とするA社代表者のS氏が行った。

A社は、特定の業界に絞った事業展開により、これまで順調に成長を果たしてきた。50名以上の従業員を抱え、数十名のパートナーと連携して、当該特定業界にてトップクラスのシェアを誇っている。数年前にS氏をはじめとする現経営陣に対して完全に事業承継が行われたのを機に、本格的な組織的運営への転換が図られた。事業の安定的継続を目的とした親族外承継が、非常にうまくいったケースといえる。

今回S氏は、A社のマーケティング戦略や人材戦略及び各種目標等について具体的に発表を行った。同社の問題点について、長期的視点に立って深く掘り下げ、根底にある原因の分析が行われた。その上で、望ましい状態(あるべき姿)とのギャップを埋める形でその課題と解決方法に関する戦略及び戦術等について詳細に説明がなされた。

プロジェクターによるマインドマップを使ったプレゼンであったが、壁いっぱいの大きさ(おそらくA3サイズ10枚くらい)まで、幅広く、かつ非常に深く展開された。S氏の熱意と深い考察力には大変感銘を受けた。同業界で第一人者と言われるだけあり、その知識レベルの高さとロジカルシンキング力は私も見習っていきたい。

後段のテーマは、「会議のマネジメント」の3回目であった。

今回は、会議のマネジメントの最終回ということで、弊社関与先M社が会議の効果を最大化させる目的で自社開発したソフトウェアのプレゼンを行っていただいた。

会議には、報告、共有、問題解決、教育やコミュニケーションなど様々な目的が考えられる。特に問題解決型の組織では、その意義は非常に大きい。中堅以下の企業では会議のマネジメントがなされていないことが多いため、目的が不明確で、効果に対して、多大な時間とコストが費やされている。

会議の成否は、ファシリテーション(会議の構成・進行等)にかかっている。特に、ファシリテーター(進行役)とグランドルールの役割が重要であるが、同ソフトウェアにて会議のマネドメントを行うとこれらの適切な運用管理が容易となる。また、グループウェアとの連携やデータベースの一元化がなされているので、無駄な会議の削減、離れた場所での会議の開催、議事録の一元管理などにより、人件費や旅費交通費、管理費などの大幅なコスト削減が可能となる。

コスト削減効果は当然魅力的であるが、最も期待される効果は、同ソフトウェアを中心に社員が業務を展開することにより、PDCAのマネジメントサイクルが適切に機能し、問題や課題解決を前提した組織に転換していくことではないだろうか。おそらく会議そのものマネジントと言うよりは、人材開発を前提とした社員の働き方のマネジメントという側面が大きく、会社組織において変革に近い効果が期待できる。

この記事は 2009年 8 月 8日(土曜日) に投稿されました。
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