~変革の時~
YCAビジネススクールⅡ 第20回
本日10時より、YCAビジネススクールⅡが開催された。
前段における経営戦略等の発表については、弊社が行った。
弊社は、通常の税理士業務及び事業承継・事業再生・成長戦略等における内部統制コンサルティングを主たる業務としている。これまで、関与する中小・中堅企業の発展や継続を図るべく、問題解決や課題達成のため、特にコンサルティング業務に注力し、ノウハウと実績を積み重ね、十分な競争優位を築くことができた。これからも慢心せず、更に貢献できるよう持続的な成長をすべく努力していきたい。今回の発表では、提供できるサービス内容の拡充、管理体制・人財開発を中心とした人事制度の充実など、新たな経営戦略について説明を行った。特に内部統制におけるシステム構築の支援サービスについては、もっと深化させ、競合他社と大きな差別化を図る戦略をとる。
昨年より発足した弊社のシステム部門は、現在SEを3名抱えており、弊社及び関与先の内部統制に係るシステム構築等を行っている。特に、月次決算の迅速かつ適正な運用のため、財務報告の最適化、手作業からシステム移行による効率化、資金繰り、原価計算、在庫管理、債権管理及び固定資産管理の適正化を支援している。中小・中堅企業では相対的に不十分である業務の標準化、データベースの一元化及びグループウェアの活用などを通じて、その問題解決や課題達成に当たっていく。
後段のテーマは、「生産管理」についてであった。
生産管理は、生産(設計・調達・作業)をQ(Quality:品質)、C(Cost:原価)、D(Delivery:数量及び納期)の観点から管理するものである。つまり、所定の品質・原価・数量及び納期に関する最適化を図るため、ヒト・モノ・カネ・情報を駆使して、需要予測、生産計画、生産実施、生産統制を行うことであり、その運営にはP(計画)・D(実施)・S(統制)の管理サイクルの適正な実施が重要となる。
日本の製造業の生産性は、継続的な改善を通じて世界一となった。その原動力となった代表的なフレームワークとして3S、5S及びECRSがある。3Sとは、生産の合理化における基本原則で、(1)単純化(Simplification) (2)標準化(Standardization) (3)専門化(Specialization)を、5Sとは、(1)整理(捨てる) (2)整頓(一目で分るようにする) (3)清掃(きれいにする) (4)清潔(整理・整頓・清掃を維持する) (5)躾(決めたことを必ず守る)を意味する。ECRSとは、改善の4原則で、(1)なくせないか(Eliminate) (2)一緒にできないか(Combine) (3)順序の変更はできないか(Rearrange) (4)簡素化・単純化できないか(Simplify)を意味し、非常に効果的なフレームワークである。
日本における製造部門以外の生産性は、国際的に見て低いとされているが、これら製造業における英知を応用することで、画期的に向上することが可能である。弊社においても、関与先の業務改善やコスト削減等に取り組む際に積極的に活用し、大きな成果を上げている。