~変革の時~
YCAビジネススクールⅢ 第23回

本日10時より、YCAビジネススクールⅢが開催された。
今回は本年最後ということで、参加者全員に1年を振り返って、年初立てた目標と達成度合いについて発表してもらう形式をとり、最後まで活発な議論が展開された。全般的に理由付けと動機付けについて曖昧であった方は、個人目標を達成できていなかったようだ。

まず、筆者が考えるビジネンスパーソンが成功するために求められるものとして、以下の4つを掲げて説明した。

第一に、高潔な人格が要求される。誠実であり信頼されることが不可欠で、社会貢献・コンプライアンスは大前提である。また、自立(主体性を発揮・目的を持って始める・重要事項を優先)しており、相互依存の精神(Win-Win・理解してから理解される・相乗効果を発揮)をもって、組織のマネジメントを発揮し、常に刃(読書・運動・睡眠・勉強)を研ぎ続けなければならない。

第二に、健康な肉体と精神が要求される。バテない持久力と折れない心が必要であり、運動の習慣、バランスの取れた食事及び質の高い睡眠等を追求すべきである。

第三に、高いモチベーションが要求される。明るいこと。前向きであること。能動的であること(受身でないこと)。元気であること。ピンチはチャンス(機会)と思えること。困難やストレスは成長過程であり、変化はチャンスと思えること・口先だけではなく、行動(結果)を選択できること。できない理由ではなく、どのようにしたらできるかと考えられること。常に困難な方を選択ができること。自己実現・成長を追求できることなどが必要であろう。

第四に、マネジメントスキルが要求される。経営戦略、組織戦略、マーケティング戦略等の経営的視点を持たなければならない。特に考える力、具体的には論理的思考力や仮説思考力が必要となる。また、マネジメントに必要な各種フレームワークの活用及びコミュニケーションスキルの向上などにより、組織におけるイノベーションが起こり、企業の急激な成長が促される。特に部下の成長や貢献意欲を引き出すことが重要となる。

誰もが時間だけは平等に与えられている。その与えられた時間をどのように使うかで結果は大きく異なってくることから、時間管理マネジメントこそが成功の鍵と言える。そこで、無駄な時間の削減や効率的な働き方を探求し捻出できた時間を、「七つの習慣」の著者スティーブン・R・コヴィー氏が言う第二領域に投資することで、確実な成長の螺旋を描くことができるようになる。

第二領域とは、重要性は高いが緊急性がないものであり、自ら自発性を持って働きかけなければ実行できない領域(読書、学習、運動、人間関係、健康など)である。それに対して第一領域(重要性が高くて緊急性があるもの)は黙っていても向こうから働きかけてくるため、この領域に多くのビジネスパーソンは時間を忙殺されている。第二領域に投資することで、次第に第一領域が縮小し、自分の思い通りに人生をデザイン実行できるようになる。人生の成功法則は、どれだけ第二領域に投資できるかにかかっていると言っても過言ではない。

行動を選択することは、望ましい結果を選択することに他ならない。そのためには、(1)望ましい結果をイメージできること (2)自分の現状を分析できること (3)そのギャップ(課題)を認識それを埋めるための目標を設定し、行動を選択する必要がある。望ましい結果は第二領域の活動のみから導き出され、短期的には達成できないものが多い。中長期の計画を持って、それを達成するための第二領域の活動を習慣化することで、誰もがなりたい自分になれると信じて疑わない。緊急性がないことを習慣化するためには、深い動機づけ及び理由づけ並びに継続させるための仕組みづくりがポイントであり、かつ、最も重要なスキルであると確信している。

この記事は 2010年 12 月 18日(土曜日) に投稿されました。
登録カテゴリー:変革の時(代表者ブログ).
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