今年一年を振り返って
本年も最後の営業日となった。2025年以降に起こるであろう急激な環境変化に備え、新たな試みを複数開始し、今年も大変充実した一年を送ることができた。とても優秀なスタッフやたくさんのクライアントの方々の成長や発展に寄り添い、また、多くの素晴らしいご縁をいただき、感謝の気持ちでいっぱいである。更に自分自身の信念は強くなり、公私ともに持続的に成長でき、年々強くかつ若返っているようであり、本当に素晴らしい人生を送れていることを実感している。
この1年を振り返ってみると、一昨年に始まったロシアによるウクライナ侵攻は未だ解決の見通しが立っておらず、イスラエルや中東各国の対立など世界中で憎しみの連鎖による紛争リスクはさらに高まっているようだ。中国は不動産バブル崩壊とEV不況等を皮切りに本格的な経済危機に陥っている。極めて高い失業率と国内情勢の不安定化により、多くの中国人や台湾人等が海外への資産移転や移住を進めることによって、日本においても不動産価額の高騰や労働市場の変化など様々な影響が出だしており、深く注視していく必要があろう。1月に実施された台湾の総統選挙では、与党・民進党の頼清徳氏が野党の2人の候補者を破って当選し、更に台湾有事の緊張が高まっている。もちろん中国依存度の高い日本は対岸の火事ではない。北朝鮮は、韓国との平和統一を放棄し、更に多くの北朝鮮軍部隊をロシアとウクライナとの戦闘への派遣を開始した。韓国の尹大統領は12月初旬に「非常戒厳を宣布する」と発表した際、北朝鮮の脅威や「反国家勢力」から韓国を守り、自由な憲法秩序を守るためだとしていたが、その後、韓国国会は宣言が憲法違反だとして野党が提出した弾劾訴追案を可決し、尹氏は職務停止となったことで、朝鮮有事が現実のものになろうとしているようだ。近年ないほどの地政学的リスクの高まりと、韓国において反日政権が成立するリスクなどが及ぼす様々な市場変化や九州経済への影響など特に注視していきたい。また、アメリカ大統領選挙は、2017~21年に大統領を務めた共和党のドナルド・トランプ氏が民主党のカマラ・ハリス副大統領に圧勝した。格差拡大が進むアメリカ社会では、一部のエリートを除き多くの一般市民には重い経済負担がのしかかっている状況が反映した結果とみられている。今後、トランプ氏は、貿易赤字の削減を狙い、全ての輸入品に10〜20%、中国に対しては60%の関税をかけると公約する一方、国内の製造業には減税するなど「米国第一主義」を強め保護主義的な姿勢を鮮明にさせるだろうから、アメリカ依存の大きい中国は致命的な影響を受けることになるかもしれない。当然、日本も少なからず影響を受けることになるだろう。これら世界のネガティブな環境変化は、現代のグローバルな時代においては、日本の社会や経済にも直接影響することを肝に銘じる必要があろう。
一方日本国内では、1月1日に石川・能登で震度7の地震が発生し甚大な被害をもたらし、2日には東京・羽田空港の滑走路で日本航空の旅客機と海上保安庁機が衝突炎上し、波乱の年の幕開けを予感させられた。10月に行われた衆院選では、自民党と公明党を合わせた与党の獲得議席は計215議席で、総定数465の過半数(233議席)に届かなかった。東京都知事選の石丸氏や自民党総裁選の高市氏の躍進と、内部告発問題で不信任決議案が可決され、兵庫県知事を失職した斎藤元彦氏が出直し選で再選を果たした動きは、オールトメディアの偏向報道や不祥事などがSNSの台頭で露呈し、戦後続いてきたメディアと政治・大企業等との癒着構造の崩壊が始まった明るい兆しと言えそうだが、未だに多くの政治家、官僚やオールトメディアなどの既得権益者は大衆を洗脳し、思い通りに世論を操作できると傲慢に振る舞っている。一方で円安によるインフレや経営者及び従業員の高齢化と日本人労働者の急激な減少の中、賃金上昇圧力等により従業員を雇用する中堅企業や中小企業の廃業・譲渡、大企業のリストラ等によって、これまで経験したことがないような厳しい経済危機に直面している。特に中小企業は存続していくために、適切に内外の環境を分析し、自社の存続領域を見極め、戦略的なポジショニングのために事業再構築を探索しなければならないだろう。今後、起こり得る非常にネガティブな変化を前提に、大きな潮流を適切に読みながら、迅速にリスクをとって変化し続けなければ、存続できない時代に突入したことを肝に銘じなければならない。弊社においては事業承継や事業再生、成長戦略を前提としたM&A等のコンサルティング業務により、今年もクライアントに大きく貢献できたものと確信している。
私は、毎年年始に①業務目標 ②自己啓発 ③健康管理の三つの観点から高い目標設定を行っている。今年も業務目標のほぼすべてを達成することができ、大きな成長を実感することができた。また、本年も数多くのセミナーやワークショップ等を実施した。バランス・スコアカードのワークショップを月数回のペースで実施し、クライアント企業のDX推進のため、特にGoogleやクラウドサービスを用いた経営変革をテーマに行い、とても素晴らしい成果を実感することができた。私自身は、弊社におけるアジアでのビジネス展開や国際化を想定し、昨年に引き続き英語力強化のため、TOEIC受験を5回行った。TOEIC受験は2時間フルに集中する必要があるため、集中力と精神的持久力を鍛錬するのに最適である。また、10年前の9月より、毎日早朝にインターネット英会話のレアジョブを習慣化し、既に3734レッスンを受講した。平日は朝6時半に出社して、1時間半の学習時間を捻出、休日は6時間以上を確保し、今年も最後までやり通すことができた。今年から新たにChatGPTを用いた英会話等を習慣化し、更に英語力が高まったと実感している。
健康管理については、折れない心と強靭な肉体を維持することを継続的な目標としている。社会貢献の観点から毎年3回の400ml献血を習慣化しているが、今年で50回となった。8年前より登山を習慣化し、今年は、宝満山114回(このうち若杉山まで縦走1回、砥石山・鬼岩谷まで縦走3回、三群山まで縦走20回、仏頂山まで縦走42回)、北アルプスの奥穂高岳・ジャンダルム(新穂高温泉登山口ルート)、乗鞍岳、二丈岳等縦走7回、由布岳2回などの登山を行った。宝満登山はこれまでの累計で742回となった。急登の宝満登山は、潜在意識と運動能力を効果的に鍛錬し、特に瞑想を通じて自分の内面と向き合い心を研ぎあげることができ、更に信念が強まったと確信している。4年前から宝満山は一切休憩なしで登るようにし、この1年間を通して1度も途中で立ち止まらなかった。結果として、竈門神社の駐車場から宝満山頂上まで40分以内で登れる脚力と持久力・精神力を維持している。今年も必ず縦走を心掛け、トータルで270以上の山の登頂を果たした。特に、奥穂高岳・ジャンダルムの日帰り登山は、非常に過酷な行程とスリリングなロッククライミング、壮大な大自然の景色を間近に見ることができ、とても忘れがたい体験となった。また、今年4月より新たにトレイルランニングレースに参戦した。4月に平尾台トレイル、7月に南阿蘇カルデラトレイル、9月に糸島二丈トレイル、12月に南阿蘇カルデラトレイルの合計4回のレースに参加した。走力を上げるために、12~20kmの大濠公園長距離走23回、米の山峠走4回、南阿蘇トレイルランニング7回、平尾台トレイルランニング5回を行い、更に心身ともに強くなったと実感している。結果として、トレイルランニングレースで上位5%に入れるだけの実力はついたと確信している。年間歩数もおよそ460万歩で目標を達成することができた。人間も自然の一部であるので、因果律に基づくエコシステムが働いている。負荷の高い運動で一定時間以上、心拍数を上げる習慣は、血流を高め毛細血管を健康に保ち、かつ免疫機能が最適化されるだけではなく、側頭葉の深部にある海馬を何歳になっても成長させ、脳機能を持続的に改善させることは科学的にも証明されている。登山やランニングの習慣は、足腰を強固にするだけでなく、瞑想を通じて自分の内面と向き合い潜在意識を浄化・強化し創造性を高め、人間が亡くなるまで持続的に頭脳や心身を成長させることができる画期的な選択だと確信している。今年もクライアントやスタッフなど数多くの方々と共に登山させていただき、とても有意義な時間を過ごすことができた。現在のBMIは20.5、体脂肪率9%と目標数値も達成することができた。平日1回以上は必ずスポーツジムに通うことを習慣化し18年目になる。具体的な7つの習慣(①登山 ②英語学習 ③読書 ④瞑想 ⑤質の高い睡眠 ⑥健康的な食事 ⑦デジタルシフト)を行うことをルーティンとしているが、この一年間もやり通すことができた。
今年は、これまでで最も成長を感じられる年だった。「自分の人生は大いなる何かに導かれている。大いなる何かは様々な逆境を通じて自分を育てようとしている。大いなる何かは自分を成長させることで素晴らしい何かを成し遂げさせようとしている。」を肝に銘じ、現在に集中し、自分自身の潜在意識を磨き続けていきたい。人間が成長するためには困難と歓喜が不可欠である。困難を自ら選択し、それをワクワクに変えることができれば誰もが楽に成功できる。「艱難辛苦汝を玉となす」を肝に銘じ、信念を持って、潜在意識を磨き続けることが人生では最も重要である。正しい行動を習慣化することで、自分自身のDNA(遺伝子情報)のスイッチが入り、自ら望ましい運命を築くことができる。常に望ましい姿をワクワクとした感情でイメージし、現実とのギャップを埋めるための課題を設定し、それを達成するための行動を選択(習慣化)することで、どんな高い目標も達成でき、なりたい自分になれると信じて疑わない。最後に、今年も成長を感じられるとてもよい年だったと思う。とても素晴らしいクライアント、仕事やスタッフ等との出会いにも恵まれ、大きく社会に貢献できている達成感を実感している。来年も再来年も更に成長できるよう、このよい習慣を継続していきたい。