~変革の時~
YCAビジネススクールⅢ 第11回
本日10時より、YCAビジネススクールⅢが開催された。
前段における経営戦略等の発表については、弊社が行った。
弊社では、内部統制におけるシステム構築の支援サービスについては、もっと深化させ、競合他社と大きな差別化を図る戦略をとっている。昨年より発足したシステム部門では、自社及び関与先の内部統制に係るシステム構築等を行っている。特に、月次決算の迅速かつ適正な運用のため、財務報告の最適化、手作業からシステム移行による効率化、資金繰り、原価計算、在庫管理、債権管理及び固定資産管理の適正化を支援している。中小・中堅企業では相対的に不十分である業務の標準化、データベースの一元化及びグループウェアの活用などを通じて、その問題解決や課題達成に当たっており、既に大きな成果を上げている。
後段のテーマは、「マーケティング戦略」の3回目であった。
マーケティングは、(1)戦略レベル (2)戦術レベル (3)価値レベルの順で展開していく。マーケティング戦略では、消費者が製品を購入する際、特定の企業を思い浮かべる割合、即ちマインド・シェアの獲得が目的となる。そのため、(1)市場細分化 (2)標的市場の選定 (3)市場ポジショニングを行うことになる。戦術レベルでは、市場でどの程度の占有率をとれるか、即ちマーケット・シェアの獲得を目的とし、(1)差別化 (2)販促活動 (3)マーケティング・ミックスを実行することになる。価値レベルでは、消費者が特定の企業を思い浮かべ、その企業に何らかのロイヤリティ(忠誠心)を抱くこと、即ちハート・シェアの獲得を目的とし、(1)ブランド (2)サービス (3)プロセスと展開していくが、広義でのブランド戦略が最も重要となる。
また、マーケティングマネジメントプロセスにおいては、マーケティング環境の分析が不可欠である。そのためには適切なマーケティング情報が必要となる。マーケティングリサーチとは、マーケティングの対象領域で発生する問題を発見したり、解決のための戦略を策定する上で必要な情報を体系的に収集、分析、評価するための諸活動である。マーケティングリサーチで得た情報は、マーケティング担当者が意思決定を行うための重要な基礎資料となる。これらには、企業内部の各種情報である財務データ、生産データ、既存の顧客データなどの内部データのことである社内の記録情報、企業外部に存在する競合他社、消費者などについての情報のことであり、業界紙や新聞、官公庁のレポートなどから入手する外部データのことであるマーケティング戦略情報やマーケティングリサーチによる収集した情報などがある。環境変化が激しい時代においては、外部情報や現場に対する感度を上げていくことが、厳しい生存競争の中で生き残っていく鍵であるのは間違いない。