~変革の時~
YCAビジネススクールⅢ 第13回

本日10時より、YCAビジネススクールⅢが開催された。

前段におけるテーマは、「今年の目標」であった。

平成22年1回目ということで、各参加者に今年の目標を発表してもらった。各参加者がマインドマップやパワーポイント等を用いて、プレゼン形式にて行ったが、かなり真剣に自己の目標設定に取り組んでおり、高いモチベーションで非常に熱く語られたのが印象的であった。優秀なビジネスパーソンが多いためか、目標設定の的確さ及びその実現可能性について、大変説得力があると感じた。人生の結果は、目標による管理ができているかどうかで、大きく変わってくるのは間違いない。また、目標を周囲に公表し、有言実行を貫くことで達成可能性は格段に高まるものと確信している。

目標の設定は、望ましい状態(理想)と現状のギャップを課題として認識し、それを達成するために行い、そのプロセスは、(1)現状分析 (2)なりたい自分(ゴール=望ましい姿)の設定 (3)課題の設定 (4)目標の設定となる。そして、(5)PDCAのマネジメントサイクルを適切に回転させていくことで目標の達成確率を飛躍的に上げることができるのである。これら5つのスキルはビジネスのみならず、人生設計の上でも非常に有効な手法であり、確実に個人を成功へと導いてくれる。

後段のテーマは、「会議マネジメント」の2回目であった。

組織は、お互いの意見を伝達できる人々がおり、それらの人は貢献しようとする意欲を持って、共通目的の達成を目指すときに成立する。つまり、組織が成立するためには、(1)共通目的 (2)貢献意欲 (3)コミュニケーションが必要条件となる。組織を特定の目的を達成するための人の集団と定義すれば、当然、人を動かすアプローチが不可欠となる。これには、権力によるアプローチ、交換によるアプローチ及び共鳴によるアプローチなどがあり、組織設計上、階層や人の能力等に応じて適切にバランスよく区分して運用することが求められる。特に、組織的コミュニケーションとして、会議のマネジメント力により競争優位に明確な差が生ずることになるだろう。通常、会議には多くの時間とコストが費やされているが、ほとんどの場合、その目的や効果測定まで意識されることはない。

会議の目的には、報告、共有、問題解決、教育やコミュニケーションなど様々考えられる。その中でも、特に問題解決、教育及びコミュニケーション等を重視すべきだ。また、会議の成否は、グランドルールとファシリテーター(進行役)にかかっていると言っても過言ではない。ファシリテーターが中心となって適切な会議のマネジメントができるようになると、組織とヒトの両方の成長をもたらす。間違いなく競争優位の原動力になるはずだ。

変化の激しい時代において求められるのは問題解決力や課題達成力である。そのため会議では、内容の可視化によって参加者の情報理解の食い違いに注意を配りながら、コンセンサス(合意形成)を重視しなければならない。ヒトは、自分が納得した内容については共鳴し、能動的に行動を起こす。逆に、一方的に命令された内容については受動的になる。また、各種モニタリングだけではなく、会議を通じて問題意識や危機意識を醸成させることで、会社で起きている好ましくない状況に対する感度を上げ、継続的な改善を行う問題解決型の組織風土を構築することが可能となるであろう。

この記事は 2010年 1 月 23日(土曜日) に投稿されました。
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