~変革の時~
世界経済と日本経済について考える
本日、経済アナリスト藤原直哉氏のセミナーに参加した。
弊社関与先の社長及び藤原直哉氏と昼食を共にし、その後、セミナーに参加した。
講演テーマは、「世界と日本で今起こっていること」であった。
現在の民主党政権下、小沢幹事長や鳩山総理の問題などが相次ぎ、今夏の参議院選の行方も非常に不透明である。不安定な経済環境では政治の強いリーダーシップが求められるが、現政府が世界の大きな潮流に対して、果たして適切な対応ができるだろうか。一昨年以降、リーマンショック、ドバイショックなど世界全体で経済環境の悪化が続き、我が国の借金も1千兆円を超えようとしている。今後、世界的に国家破綻や通貨危機が相次いで起きた場合、日本経済の抜本的な構造転換が不可欠となってくるだろう。強い政治のリーダーシップを期待したい。
経済はどれだけ縮小しても、ゼロになることはない。付加価値の乏しい事業や社会に必要とされていない企業の多くは淘汰されていくだろうが、現在のような激しい変化が起きているときこそ、最大の好機(問題や課題を抱える企業や消費者が多い)であることは間違いない。大不況の今こそ、企業は原点回帰し、本来の役割、つまり、世の中の役に立つことに徹すること、顧客の問題・課題解決に真剣に取り組んでいくことで本当の強い企業に変革できる最高のチャンスだと思う。
変化が激しい時代においては、環境適応の観点からは、大きいことがリスクとなり、小さいことが機会となることが多い。同じ価値観をもった者達が、高いモチベーションで能動的に自ら考え、目標達成に挑む集団は、たとえ小さくても強い組織となる。受動的に上から言われたことを従順にこなしていくだけの集団は、たとえ規模が大きくてもとても脆弱であり、環境適応が難しい。未曾有の経済危機の中、著しい経済環境の転換が起ころうとしている。成り行きを見守っている場合ではない。経営者、従業員を問わず、自ら学習することで変革し、強い組織を構築していかなければ、未来がないことを肝に銘じるべきであろう。