今年一年を振り返って

あっという間に本年最後の営業日となった。自分自身のエゴを統御、現在に集中し、日々のルーティンを着実に積み上げ、大変充実した一年を送ることができた。とても優秀なスタッフやたくさんのクライアントの方々の成長や発展に寄り添い、また、多くの素晴らしいご縁をいただき、感謝の気持ちでいっぱいである。孔子が述べたように四十にして惑わず、五十にして天命を知る心境である。更に自分自身の信念は強くなり、公私ともに持続的に成長でき、年々若返っているようであり、本当に素晴らしい人生を送れていることを実感している。
この1年を振り返ってみると、昨年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は未だ解決の見通しが立っておらず、また、10月のハマスによるイスラエル攻撃をきっかけに、イスラエル軍によるガザ地区侵攻により子供らを含む多くの民間人の命が犠牲になっている。世界中で憎しみの連鎖による紛争リスクはさらに高まっているように思う。
中国は、将来の実需要を無視した大規模開発による建設等の需要と低賃金による労働力などを背景に世界中から投資を呼び込むことで、これまで急激な経済発展を遂げてきた。しかしながら、これらの矛盾に満ちた前提は当然のように崩れ去り、中国不動産開発大手の碧桂園をはじめ上場する数多くの不動産会社が次々とデフォルトに陥っている。これから本格的なバブル崩壊が起こるであろうが、もちろん中国依存度の高い日本は対岸の火事ではないことを肝に銘じ、迅速に事業の再構築等を行う必要があるだろう。また、台湾有事を想定してか、日本へ進出する台湾企業等が増えている。特に半導体受託製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県菊陽町に進出した結果、その周辺の不動産価格や人件費等の高騰は際立ってきている。今後も様々な市場変化や九州経済への影響などを注視していきたい。
また、アメリカやEUのみでなく、世界各国でインフレ抑制のためにリーマンショック以降の大規模な金融緩和の終了に向けた金融正常化へと舵を切っており、資金供給量の縮小や金利上昇を前提に動き出している。そのような中で日本のみが、出口の見えない大規模な金融緩和を継続している。必然的に急激な円安による資源高や外資による不動産価格高騰・株価上昇等を引き起こしている。日銀も早晩、緩和縮小に舵を切らなければならないが、禁じ手と言われる大規模な国債やETF等の買入れを行っているため、極めて難しい対応を求められることになるだろう。

一方日本国内では、ビッグモーターと損保大手の癒着による不正請求問題、与党自民党による裏金問題、ダイハツの不正問題やジャニーズの性加害問題など日本人の精神性の低下を象徴するような深刻なスキャンダルが頻発している。このような深刻な不祥事、世界各国での激しい紛争及び地球温暖化による気候変動等による環境破壊などは、人間のエゴに潜む深い闇が引き起こしていることをきちんと認識しなければ決して解決されることはないだろう。また、中小企業経営者の高齢化と日本人労働者の急激な減少の中、賃金上昇圧力等により従業員を雇用する中堅企業や中小企業の廃業・譲渡、大企業のリストラ等及び円安の恒常化による資産インフレによって、これまで経験したことがないような厳しい経済危機に直面しようとしている。特に中小企業は存続していくために、適切に内外の環境を分析し、自社の存続領域を見極め、戦略的なポジショニングのために事業再構築を探索しなければならないだろう。今後、起こり得る非常にネガティブな変化を前提に、大きな潮流を適切に読みながら、迅速にリスクをとって経営判断をし続けなければ、存続できない時代に突入したことを肝に銘じなければならない。結果として、高い精神性とコンプライアンス意識を前提とした理念経営と明確なビジョンを打ち出せる企業のみが、成長又は継続できるのではないだろうか。環境変化の潮目を反映してか、弊社においても事業承継や事業再生、成長戦略を前提としたM&A等のコンサルティング業務が急増し、今年もクライアントに大きく貢献できたものと確信している。これら業務を、事業再構築に本気で取り組む企業に貢献できる機会として、更に戦略ストラジストとしての能力に磨きをかけていきたい。

私は、毎年年始に①業務目標 ②自己啓発 ③健康管理の三つの観点から目標設定を行っている。今年も業務目標のほぼすべてを達成することができ、大きな成長を実感することができた。また、本年も数多くの各種セミナーやワークショップ等を実施した。一昨年8月より、バランス・スコアカードのワークショップを月1回のペースで開催しているが、クライアント企業のDX推進のため、特にGoogleやクラウドサービスを用いた経営変革をテーマに行い、とても素晴らしい成果を実感することができた。私自身は、弊社におけるアジアでのビジネス展開や国際化を想定し、昨年に引き続き英語力強化のため、TOEIC受験を7回行った。この年齢になっても、なお、最高得点を更新することができた。TOEIC受験は2時間フルに集中する必要があるため、集中力と精神的持久力を鍛錬するのに最適である。また、9年前の9月より、毎日早朝にインターネット英会話のレアジョブを習慣化し、既に3365レッスンを受講した。平日は朝6時半に出社して、1時間半の学習時間を捻出、休日は6時間以上を確保し、今年も最後までやり通すことができた。

健康管理については、折れない心と強靭な肉体を維持することを継続的な目標としている。7年前より登山を習慣化し、今年は、宝満山155回(このうち若杉山まで縦走6回、砥石山・鬼岩谷まで縦走15回、三群山まで縦走32回、難所ケ滝や仏頂山まで縦走52回)、北アルプスの槍ヶ岳(新穂高温泉登山口ルート)、石鎚山(西之川登山口ルート)、富士山吉田口一合目+お鉢2周、天城山縦走、くじゅう1Day17サミッツ2回(大船山・北大船山・久住山・稲星山・白口岳・中山・中岳・天狗ケ城・星生山・三俣山(西峰・本峰・南峰)の縦走)、二丈岳等縦走(まむしの湯・十坊岳・浮岳・女岳・二丈岳・ゆらりんこ橋縦走約32㎞)、由布岳3回などの登山を行った。宝満登山はこれまでの累計で628回となった。宝満登山は、潜在意識と運動能力を効果的に鍛錬し、特に瞑想を通じて自分の内面と向き合い心を研ぎあげることができ、更に信念が強まったと確信している。3年前から宝満山は一切休憩なしで登るようにし、この1年間を通して1度も途中で立ち止まらなかった。結果として、竈門神社の駐車場から宝満山頂上まで43分くらいで登れる脚力と持久力・精神力を維持している。今年も必ず縦走を心掛け、トータルで450以上の山の登頂を果たした。今年は合計11回の長距離縦走(4~6万歩以上)を行い、更に心身ともに強くなった。特に、北アルプス槍ヶ岳の日帰りルート(鍋平駐車場スタート約32㎞)は、雄大な大自然の景色を間近に見ることができ、とても忘れがたい体験となった。また、今年の富士山は、スタッフ及びクライアントの方々総勢23名で日帰り登山に挑戦したが、ひとりも脱落することなく登頂に成功し、とても感動的で記憶に残るイベントとなった。年間歩数もおよそ390万歩で目標を達成することができた。人間も自然の一部であるので、因果律に基づくエコシステムが働いている。負荷の高い運動で一定時間以上、心拍数を上げる習慣は、血流を高め毛細血管を健康に保ち、かつ免疫機能が最適化されるだけではなく、側頭葉の深部にある海馬を何歳になっても成長させ、脳機能を持続的に改善させることは科学的にも証明されている。登山の習慣は、足腰を強固にするだけでなく、瞑想を通じて自分の内面と向き合い潜在意識を浄化・強化し創造性を高め、人間が亡くなるまで持続的に頭脳や心身を成長させることができる画期的な選択だと確信している。今年もクライアントやスタッフなど数多くの方々と共に登山させていただき、とても有意義な時間を過ごすことができた。現在のBMIは20.5、体脂肪率10%以下と目標数値も達成することができた。平日週2回以上は必ずスポーツジムに通うことを習慣化し17年目になる。具体的な7つの習慣(①登山 ②英語学習 ③読書 ④瞑想 ⑤質の高い睡眠 ⑥健康的な食事 ⑦デジタルシフト)を行うことをルーティンとしているが、この一年間もやり通すことができた。

今年は、これまでで最も成長を感じられる年だった。田坂広志氏が言われる絶対肯定の想念「自分の人生は大いなる何かに導かれている。大いなる何かは様々な逆境を通じて自分を育てようとしている。大いなる何かは自分を成長させることで素晴らしい何かを成し遂げさせようとしている。」を肝に銘じ、現在に集中し、自分自身の潜在意識を磨き続けていきたい。人間が成長するためには困難と歓喜が不可欠である。困難を自ら選択し、それを歓喜に変えることができれば誰もが楽に成功できる。「艱難辛苦汝を玉となす」を肝に銘じ、信念を持って、潜在意識を磨き続けることが人生では最も重要である。正しい行動を習慣化することで、自分自身のDNA(遺伝子情報)のスイッチが入り、自ら望ましい運命を築くことができる。常に望ましい姿をイメージし、現実とのギャップを埋めるための課題を設定し、それを達成するための行動を選択(習慣化)することで、どんな高い目標も達成でき、なりたい自分になれると信じて疑わない。最後に、今年も成長を感じられるとてもよい年だったと思う。とても素晴らしいクライアント、仕事やスタッフ等との出会いにも恵まれ、大きく社会に貢献できている達成感を実感している。来年も再来年も更に成長できるよう、このよい習慣を継続していきたい。

この記事は 2023年 12 月 28日(木曜日) に投稿されました。
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