~変革の時~
YCAビジネススクールⅡ 第15回
本日10時より、YCAビジネススクールⅡが開催された。
前段における経営戦略等の発表については、経営コンサルタントの藤屋氏が行った。
藤屋氏とは、私が弊社を立ち上げる時から交流があり、経営戦略や中期計画等の立案・実行に当たっては、的確なアドバイスをいただき、大変お世話になった。
今回の発表で藤屋氏は、経営コンサルタントとしてのこれまでの経緯、現在の状況およびこれからの経営戦略について、ドラッカーの経営理論を中心に、プロモーション、差別化及び独自化戦略等のポイントを具体的に説明された。
同氏はこの度2冊目の著書「図解で学ぶドラッカー入門」を出版した。5月30日に発売され、既に2回目の重刷が決定し、発売から2週間足らずで1万冊を超えたとのことである。ビジネス本としては大変なヒットである。
早速、私も読破した。会社経営者に必要な考え方やスキル、具体的には「自己実現」「組織」「マネジメント」「イノベーション」「目標管理」「環境」をテーマに書かれている。「マネジメントの父」と呼ばれるドラッカーに関する著書は、仕事柄もあり、おそらく10冊近くは読んだが、普通の方にとってはどれも難解であると思われる。これほど簡潔に分かり易く書かれているのは他にはなかろう。経営の原点に帰り、未曾有の経済危機を乗り越えていくためにも、マネジメント層にはぜひ読んでいただきたい一冊である。
後段のテーマは、「会議のマネジメント」についてであった。
組織の条件は、「共通目的」、「貢献意欲」、「コミュニケーション」である。いずれの条件においても会議が重要な役割を持つ。特に、中小企業や中堅企業では適切にマネジメントが行われているところは少ない。
会議には、報告、共有、問題解決、教育やコミュニケーションなど様々な目的が考えられる。しかし、多くの場合、目的が不明確で、効果と比較して、多大な時間とコストが費やされている。
会議の適切なマネジメントがなされた場合には、変革や改革に近い効果が期待でき、会社経営にとってもインパクトが大きい。
会議の成否は、ファシリテーション(会議の構成・進行等)にかかっているが、特に、ファシリテーター(進行役)とグランドルールの役割が重要である。これらのビジネススキルを習得し、実際の会議で活用できれば、大きな成果が上がることは間違いない。
<図解で学ぶドラッカー入門>