~変革の時~
YCAマネジメントスクールⅠ 第2回

本日午前7時より、YCAマネジメントスクールⅠが開催された。

今回のテーマは「組織マネジメント」であった。

本日もほぼ全員参加で実施された。勉強会に参加されているA社は、若手経営者率いる従業員2百数十名のベンチャー企業であるが、異例の急成長を裏付けるように幹部社員のモチベーションが高く、最初から最後まで非常に積極的で前向きな議論が展開された。

組織のマネジメントでは、戦略的に持続的な競争優位を追求することが求められる。

その鍵となるのが「問題解決の仕組みや風土」を意識的に創ることである。そこで会社で起きている問題(潜在的なものを含む。)をいかに素早くキャッチできるかが重要となる。

計数管理やダブルチェックなどのモニタリングの仕組みも当然大事だが、組織全体としての感度を上げていくためにも、各部門や部署での定期的な改善会議等が非常に有効である。

当該会議にはできるだけ多くの社員の参加を促し、組織として好ましくない状況を自発的に列挙させ、その原因を何段階も掘り下げていくことで、その根本となっている原因を追究する手法だ。

トヨタ自動車の「なぜ」を5段階掘り下げていく方法が有名である。定期的に改善会議を行うことで、組織全体に問題意識を醸成させ、社員の改善に対する感度やスキルなどを磨くことができるのである。

組織上の問題を掘り下げていくことで、概ね次のような根本原因に突き当たる。

(1) 階層(適切なコミュニケーションを含む。)が適切に機能していない。
(2) 人事(採用・教育訓練・配置転換等)が適切に機能していない。
(3) PDCAのマネジメントサイクルが適切に機能していない。
  計画(Plan)→ 実行(Do)→評価 (Check)→修正 (Action)
(4) 継続的な問題解決の仕組みがない。
(5) 業務フロー・業務マニュアル・チェックシート等がない又は適切に運用されていない。

つまり、上記根本原因となっている項目を適切に機能及び運用させていくことが、ほとんどの問題の解決方法となる。

実際に問題解決を行うのは現場の社員等であるので、できるだけ根本原因の追究会議に参加・共鳴させ、自身の問題として解決させていくことで、組織全体のモラルや成長に繋がっていく。

解決施策の実行に当たっては、短期的な期限設定とできるだけ分かり易いビジョンやスローガンなどを用いることで更に改善効果を高めることができる。

継続的な改善活動が企業の競争優位の源泉となり、組織に変革やイノベーション(革新)と言えるような変化・成長をもたらすのである。

この記事は 2009年 7 月 4日(土曜日) に投稿されました。
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