~変革の時~
YCAマネジメントスクールⅠ 第5回
本日午前7時より、YCAマネジメントスクールⅠが開催された。
前半の内容は、事前に出した課題(宿題)で「スピードアップ仕事術」の発表であった。
各参加者自身が、細切れ時間のピックアップを行い、時間の有効活用とその改善計画の実行結果について発表してもらう形式をとった。
当勉強会が始まって一月半が経過したが、全般的に問題解決や部下の支援についての意識・姿勢が形成され、徐々に成長や効果が実感できるようになってきた。各自が管理者としての役割を認識し始めたと思った。
管理者は、お客様(顧客)の視点で俯瞰し、QCD(品質・コスト・納期)のマネジメントと部下の成長の支援等ができ、自らビジョンや価値基準を提示することで人を動かすことが求められる。また、部下のモチベーションを向上させるべく見本とならなければならない。
当勉強会を通じて、様々なマネジメントスキルを学習し実践していくことで、持続的な競争優位を追及する組織へと変革できると確信している。
後半のテーマは「会議のマネジメント」であった。
組織がある程度大きくなってくると、会議のマネジメント力により競争優位に明確な差が生ずる。通常、会議には多くの時間とコストが費やされている。ほとんどの場合、その目的や効果測定まで意識されることはない。
会議の目的には、報告、共有、問題解決、教育やコミュニケーションなど様々考えられる。目的を明確にし、効果を意識すると会議のムダ・ムラ・ムリが見えてくる。
会議の多くは、報告、共有のみの効果しか生じていないのが現状だ。であれば人件費や旅費交通費などの多大なコストを費やすより、メールや文書又はグループウェアによる伝達で済ますか、スカイプを使ったテレビ会議等で十分だ。このように効果を意識して運営することで大きなコスト削減が期待できる。
会議の効果では、問題解決、教育及びコミュニケーション等を重視すべきだ。その成否は、グランドルールとファシリテーター(進行役)にかかっていると言っても過言ではない。ファシリテーターが中心となって適切な会議のマネジメントができるようになると、組織とヒトの両方の成長をもたらす。間違いなく競争優位の原動力になるはずだ。
これからの時代において求められるのは問題解決力や課題達成力である。そのため会議では、できるだけ多くのコンセンサス(合意形成)が必要となる。ヒトは、自分が納得した内容については共鳴し、能動的に行動を起こす。逆に、一方的に命令された内容については受動的になる。
また、各種モニタリングだけではなく、会議を通じて問題意識や危機意識を醸成させることで、会社で起きている好ましくない状況に対する感度を上げ、継続的な改善を行う問題解決型の組織風土を構築することが可能となるであろう。