~変革の時~ 
YCAビジネススクールⅡ 第18回

本日10時より、YCAビジネススクールⅡが開催された。
前段における経営戦略等の発表については、個別指導塾A社の代表取締役Y氏が行った。

30代後半の若手社長Y氏率いるA社は、創業8期目の中堅企業であるが、西日本を中心に70拠点以上展開し、これまで順調に成長を果たしてきた。

今回の発表でY氏は、A社における家庭教師部門、個別指導塾部門及び新規事業部門それぞれの経営戦略について具体的に説明を行った。同社では、昨年のリーマンショック以降の急激な景気悪化の影響を受け、戦略の大幅な見直しを余儀なくされた。主力であった家庭教師部門を大幅に縮小し、好調な個別指導塾部門の展開を大きく加速させた。本年度のみで40教室近くの新規出店攻勢をかける。既に大半が出店済みだが、予想通り順調な滑り出しができている。

多店舗展開では、しっかりした市場調査とスクラップ・アンド・ビルド及びドミナントが鍵であり、併せて人事戦略や財務管理マネジメントなどの内部統制が重要となる。特に、教室長の能力開発及び育成が課題となるが、A社では柔軟な人事制度と研修制度の運用により、大きな成果を上げている。また、幹部の育成やブランド戦略に注力しており、非常にバランスのいい、メリハリの利いた経営戦略が実践されていると感じた。ぜひ弊社でも参考にしていきたい。

後段のテーマは、「経営戦略の立て方」についてであった。経営コンサルタントの藤屋氏より非常に分かり易く解説していただいた。藤屋氏と筆者は、弊社を立ち上げる以前から交流があり、経営戦略や中期計画等の立案・実行に当たっては、的確なアドバイスをいただき、大変お世話になっている。

経営者は、チャンスに焦点を合わさなければならない。そのため、下記の視点が必要である。

(1) 強みを基礎とする。今日の事業で成果を上げなければならない。理想とする企業像を設計し、現状とのギャップを課題として認識する必要がある。そして機会を最大化するため、推進すべき優先領域、廃棄すべき優先領域及び効率化により維持すべき領域を決定すべきである。

(2) 潜在的なチャンスを発見する。弱みや脅威をチャンスに変える視点が重要である。つまり、弱みや脅威は、見方を変えることや克服することで大きなビジネスチャンスとなる。

(3) 未来を今日築く。既に起こった未来を事業化する。予期しない成功や失敗、プロセスニーズ、産業構造と市場構造の変化、少子高齢化等人口動態の変化などは将来の事業を構想する場合に重要なヒントとなる。

経営戦略を立てる場合には、しっかりと現状を分析し、将来の望ましい状態を設計する。それから目標を設定し、計画に落とし込む必要がある。目標はできるだけ数値化し、達成度が分かる形にすべきであろう。

この記事は 2009年 9 月 12日(土曜日) に投稿されました。
登録カテゴリー:変革の時(代表者ブログ).
RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.

Comments are closed.

カレンダー

2009 年 9 月
« 8 月   10 月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

最近の投稿

カテゴリー