~変革の時~
YCAビジネススクールⅢ 第31回

本日10時より、YCAビジネススクールⅢが開催された。

前段の発表については、司法書士O氏が司法書士法人A社の新戦略「相続センターの創設」をテーマに行った。同社は東京と福岡にオフィスを開設し、総勢50名を超える九州最大の司法書士事務所である。

今回の発表でO氏は、一般の司法書士事務所における相続業務の問題点を指摘し、同社による相続センターの開設による様々な問題解決を通じた社会貢献の可能性について熱く語った。同社の着眼点やマーケティング戦略は素晴らしく、かなり高い確率で成功するものと思った。

弊社においても年間数件ペースで相続税の申告を行っているが、相続対策を何も行わずに相続が発生した場合には、様々な大問題が発生することが多い。そういった事態を未然に防止するため、企業オーナーの事業承継対策の一環として相続対策を実施している。個人の非常に柔らかい部分に触れるため、信頼関係や細やかな配慮、卓越したバランス感覚と利害調整能力が必要であることは言うまでもない。

一般的な相続対策では、分割対策、納税資金対策及び節税対策が柱となる。この中で、最も重要なのは分割対策であり、特に生存中に行う遺言書の作成、生前贈与や信託・生命保険等の活用等により相続人間のバランスをとることは財産を築かれた方の最後の責務ではなかろうか。相続人のみでの分割協議では混迷を極めることが多く、最悪では裁判まで発展し、家族関係等が破綻してしまうことも少なくない。もし大きな財産を残すのであれば、このような事態が起こらないように配慮する義務があり、人生最後の務めである。また、納税資金対策は重要であるが、過度な節税対策は財産を大きく毀損させるリスクと税務リスクを伴うので、できるだけ避けるべきである。最も大事なことは、多くの財産を残すことではなく、皆が納得し争続にならないよう配慮すること、正しい生き方や考え方を次世代に伝えることであり、そのために有効な対策を優先すべきであろう。

後段は、前回に引続きジュームス・スキナー氏の著書「お金の科学」の「受け取りの法則」を中心にマインドマップを用いて解説した。

収穫の法則はすべてを支配している。必要なのは人にとって価値のある仕事に従事していることであり、力の及ぶ限りの種蒔きをしなければならない。経済的成功の種は仕事をし、やるべきことをやり、富の源である社会に関わることにより蒔かれるのである。確実に富を手に入れるためには、ある特定の方法で行動しなければならない。違いは、することをどのようにするかにある。今行動せよ。一つひとつの行動を成功させる。すべての行動を成功させれば、人生を成功させる。すべての行動は快く、笑顔でしなければならない。富は笑顔に惹きつけられる。黄金は黄金の顔色に惹きつけられる。今日出会うすべての人に明るく、元気よく挨拶しよう。難しい仕事を割り当てられたとき、快くそれを快諾し、そのチャレンジを喜ぶようにしよう。人は陽気な人と一緒に仕事をしたがる。人は陽気な人を採用したがる。人は陽気な人から物を買いたがる。もらう価値以上の価値を人に与える。受け取る富は、与える価値の結果である。この特定の方法を実践する人には必ず機会が与えられる。

仕事を手に入れることは簡単である。難しいのは、仕事を見つけることではなく、仕事がきちんとできる人間を探すことであり、同著では、確実に仕事に就くための7つの原則として次のように説明している。
① 身の装いを大切にせよ。清潔感を保ち、自分の服装を正し、言葉遣いに注意せよ。
② サービスの姿勢を常に心得て、もらう価値以上の価値を人に与える決意を示そう。
③ ほかの人の嫌がる仕事を快く引き受けよう。
④ 大きいことを任されたいと言う前に、小さいことを優秀にこなそう。
⑤ 常に新しいスキルを身につけるように努力し、自分の安心領域を超えた事柄に挑戦せよ。
⑥ 忠誠心の原則を実行せよ。ほかの人を脅したり、あなたとの関係を持ったがために、損したというイメージを絶対に与えてはならない。
⑦ 自分の雇用のリスクを自分で負うことにより、雇用主の不安を解消せよ。業績ベースの報酬をいつでも歓迎せよ。
よい人財は、地球上最もレアな資源である。仕事に就くことは、富への第一歩である。仕事の選択基準は、何を学べるかで仕事を選ぶ。どのような人たちと一緒に仕事ができるかで、仕事を選ぶ。自分の能力をフルに発揮し、最高の品質やサービスを提供できる仕事を選ぶ。

また、同氏は、真の富の五つの原則として以下のものを挙げている。
① 健康の原則
栄養のある食べ物、運動、健全なマインド、プラスの態度、清い状態に保つこと。
② 時間の原則
最も大切なことに自分の時間を使用すること。貴重なものを主体的に行うことに、自分の人生を注ぎ込むこと。時間管理の秘訣は、最も大切なことのみを行うことである。
③ 人間関係の原則
人間関係は、喜びを与えに行く場所である。依存は愛ではない。与えることは愛である。コミュニケーションの目的は、相手を素晴らしい気持ちにさせることである。
④ 貢献の原則
自分の持っているものすべてを他人の役に立たせるように使うことである。
⑤ 名誉の原則
自分の名前を潔癖な状態に保つことである。自分の名前は無二の価値を持つ財産である。名前のスピードは凄い。自分の貴重な名前を育成すれば、最も興味深くまた成功している人たちに紹介される。

同著では以上のような座右の銘が満載されている。私自身もあまりできていないことが多く、これから何度も読み返して思考や行動に落とし込んでいきたい。

この記事は 2011年 9 月 17日(土曜日) に投稿されました。
登録カテゴリー:変革の時(代表者ブログ).
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