~変革の時~
銀行員との勉強会開催
本日18時より、弊社において某金融機関の行員に対する勉強会を実施した。同金融機関は、他県に本店を置く財務健全性の高い地方銀行であるが、成長志向の若手行員が多く、今回も最後まで活発な議論が展開された。
今回のテーマは、「考える力」であった。
ビジネスの現場では、考える人と指示されたことを単純にこなす作業者では、結果や成果等に極めて大きな差が生ずる。「考える力」とは、いかに的確に考え、それをまとめるかの能力で、論理思考力、仮説検証力及び会議設計力が鍵となる。
論理的とは、相手からみて話がつながっている状態で、直列につなげる演繹法と、並列につなげる帰納法が前提となる。縦の論理においては、前提条件の違い、異質なものの同質化、偶然の必然化などによって、話がつながらなくなり、横の論理では、MECEになっていない状態、例えば言葉のレベル感が違ったり、モレやダブりがあったりすると話がつながらなくなるので、強く意識する必要があろう。
考える力が身につくと、前提条件の間違いや思込みによる問題点、課題やリスクなどに気づくようになる。また、MECEに基づく各種フレームワークを通して、分解することによりこれまで見えなかったものの本質が浮き彫りになり、適切な行動を選択できるようになる。例えば、朝早く起床して勉強することや、仕事が終わった後の運動を習慣化したい場合などに、その目的や得られる効果、これまで習慣化できなかった理由等を論理的に展開することで、適切な理由付け・動機付けが可能となる。
自分自身を適切にコントロールし、突出した成果を出し続けるビジネスパーソンは、考える力を自然と身に付けているものと想定される。物事を点で見るのではなく、フレームワークを用いて分解、二次元・時系列等で展開し、更に重要論点は掘り下げ三次元化していくことで深い洞察が可能となる。フレームワークを用いて分解することで全体的な俯瞰、論点の把握をする力は飛躍的に高まるが、更に掘り下げていくことができなければ、抽象的な机上の空論で終わってしまうことが多いだろう。知識の掘り下げは、絶え間ない探求心、向上心、学習意欲や勤勉さなどが必要であり、毎日の学習習慣が長い人生の中において勝敗を分ける最も重要な要因であると信じて疑わない。